【育児本 PCITから学ぶ子育て】心を開く時間を持つ

本のこと
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本の感想をつらつらと✍️子ども、子育て視点多め。
転勤族かつ人に頼るのが苦手な私は、迷ったときはまず本を読みます📚
気になる本は買う派です。ブックカフェも好き!残しておきたい考えや言葉は読書ノートに📝

精神科医の加茂登志子さんの著書。

PCITを通じて親子関係を改善する方法を知ることができます。

PCITとは、、ParentChirdInteractionTherapy=親子相互交流療法のこと。

子どもの心や問題な行動、そしてその子どもの育児に悩む親に対するもので

親子の相互交流を深め、その質を高めることによって

親子双方が回復に向かうよう働きかける行動科学に基づいた心理療法です。

特に2〜7歳の子どもに最適な方法とのこと。

本来効果を発揮するのは、言うことを聞かなかったり、乱暴などの行動上の問題を有する子どもや

育児困難に悩む養育者のためのもの。そしてセラピスト立ち合いのもの段階を踏んで行うものですが

この本の中では、家庭内でもできる実践の方法を具体的に提案してくれています。

私が手にとったきっかけは

小学1年生の娘が親の話をあまり聞かない、反抗的な態度が多くなってきたことからです。

子どもの問題ではなく、おそらく親である私の声掛けや接し方が問題なんだろうと感じていました。

ですが、具体的には何をすれば・・?妹がいる中で何かできることはある?

と感じていたところ、「1日5分で〜」という記載に惹かれ、購入。

読んだことで、親子の関係の見直しと改善するためのポイントを知ることができました。

目指す子育てスタイルは、許容的かつ権威的に

子育てにおいて親が主導権を持って子どもへのしつけをすることは基本。

ですが、それが少し間違えるとただの支配になって、独裁的になってしまう。

独裁的にならず、放置にもならず、許容することもした上で、適切なしつけもしなければならない、、、

って、そう考えると、子育てって難しすぎますよね。

この本の中で目指す子育てスタイルは

親が子どもにあたたかみを持って反応(許容的)し

社会のルールを身につけさせるリーダシップを持つ(権威的)ということ。

ざっくり簡潔に言ってしまうと仲良くなるとしつけが上手くいくよという話でもあります。

人間対人間なので、お互い安心感のある関係でないと

言うことを聞かないのは大人同士なら当たり前のこと。

でも対子ども、子育てになると途端に難しくなるんですよね。

忙しない日常、タスクが多い日々の中で何をすれば良いか。

印象に残った箇所を紹介します。

PCIT 2段階のステップ

PCITとは具体的に何をすれば良いのか。

2段階のステップに分けて実践するとありました。

PCITの2段階のステップ

①子どもが親をリードする特別な時間で遊びながら親子の関係性を改善する

その上で

②親は効果的な命令方法を学び、子どもは言うことを聞く練習をする

まずは親子の関係性を良くしてから

その上で、命令(しつけ)をする練習をしていくということですね。

①のステップの具体的な方法が参考になりましたので簡単に紹介します。

子どもファーストの時間を持つ

“①子どもが親をリードする特別な時間で遊びながら親子の関係性を改善する”の具体的な行動は、、

1日の中で意識的に子どもが親をリードして遊ぶ時間を持つこと。

その時間は5分でも良いとのこと。

子どもが親をリードして遊ぶ時間では

子どもの良い行動に注目することで、良くない行動には注目しない=無視することをしてきます。

◉その時間の中で、、

⇨「特別タイムはじめます」と宣言/1対1になれる時間にする/タイマーで5分を測ってもOK

/クレヨン、ブロック、塗り絵などやりとりが楽しめる遊びをする。

◉この時にしないことは

⇨命令提案をしない/質問をしない/会話も子どもがリードする/批判しない

◉この時にすることは

⇨褒める/繰り返す/マネをする/楽しむ(はじめはフリでも良い)

静かな部屋の中でする、そして録画してみて客観的に見ることも大切とのこと。

この時間の中で子どもが

良くない行動をした時は、無視をする。

良い行動をした時に、すかさず褒める。

簡単単純なことでも認める声かけをする、すぐに言うことを聞いてくれてありがとうを忘れない。

子どもは親の気を引くために、良い行動も良くない行動も起こします。叱られることも子どもにとっては親から注目してもらえたこととなり注目されることによって、良くない行動が増えていきます。

良い行動にだけ注目する時間を意図的に作るための5分ということですね。

褒めることは大切とは頭で理解していても日常の中ではなかなか難しい、、と思います。

なのでその5分だけでも褒める(そして良くない行動は無視しても良い時間)こと

に集中すると割り切ることができるのはとても良いと思いました。

子どもの良い行動が増える働きかけであると同時に

褒めることや遊びを楽しむ(フリでも)ことをすることが

親側の習慣にも繋がるのではと思います。

命令をする練習をしていく

①のステップを実行した上で、命令をする練習をしていくステップに入るということでした。

これは5分の中ではなく、日常の中の命令=しつけの中で行っていくこと。

その命令(しつけ)をする中で気をつけるポイントで印象的だったのは、、

⇨肯定的な言葉で言う「椅子に座って食べてください(✖️立たないでください)

/1回に1つ具体的に言う/大声ではNG、普通の声で伝える等

叱るではなく、わかりやすく、必要な時だけ伝えることが大切と理解しました。

1日5分の特別な時間、、簡単そうで習慣にするには難しいと感じます。

我が家では妹がいるのでまず1対1の時間を取るのが難しいです。

ですが、きちんと向き合える時間が取れなくても

昼寝をしている時間や寝る前の時間など

特別な時間でのしないこと・することを参考にして

心を開いて接する時間を持つことを意識したいと思いました。

また、転勤族で周りに頼れる身内がいないため

叱るのも褒めるのも自分一人の場面が多いのが私の育児の中の課題なので

子どもへの接し方を場面やポイントによって切り替えるなど

もっと意識していきたいなと思いました。

本の中ではもっと詳しく書いてありますので是非読んでみてください。


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