【ヘルシンキ 生活の練習】他国のふり見て我がふり直せ

本のこと
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本の感想をつらつらと✍️子ども、子育て視点多め。
転勤族かつ人に頼るのが苦手な私は、迷ったときはまず本を読む気になる本は買う主義ブックカフェも好きです!残しておきたい考えや言葉は読書ノートに📝

社会人の時にヘルシンキに旅行したことがあります。

「かもめ食堂」の映画が流行し、その影響でフィンランドが人気だった時期。

私も「かもめ食堂」を見て癒され、行きたいと思ったのでした。

このゆるーい空気感が好きで、パンフレットを買った初の作品。

北欧の独特な少し冷たい空気感と

映画とはまた違い、そこまで気が抜ける場所ではない雰囲気をまとう

不思議な国だなーという印象でした。

映画に出てきたカフェアアルトに入り、マリメッコで買い物をしてと

王道な場所を巡り、楽しかった記憶です。

今は海外旅行へのハードルが金銭的にも体力的にも上がってしまったので

再度行けるかはわかりませんが、印象的な海外旅行の一つです。

移住した著者の視点から見たヘルシンキ生活

まだ小さいお子さん二人を連れてヘルシンキに移った著者が感じた

ヘルシンキの生活について綴った本。

子どもを通して見る、子や母が受ける公的サービスが多く挙げられていて

子育て中の身としては、とても興味深かったです。

保育園や就学前の移住者に対する手厚い公的サービスが整っているのが印象的。

特に母に対するケアがあることに驚きです。

日本はよく、母は透明化されるので

他国ででも母としての存在を認められていることに安心感。

日本にもそんなケアがあれば転勤族の子も母ももっと生きやすくなるのでは、、

と思いました。日本は子育てにしろ、仕事にしろ、他人に厳しいよね。。

保育における日本との違い

中でも保育者の姿勢や、教育の姿勢が印象的。

教員のマニュアルに子どもの人格を否定してはならないとあり

小学校3年生くらいまでは勉強ではなく、生活のスキル

例えば他の人と一緒に過ごすスキル、遊ぶスキル、毎日の生活を自分で整えるスキルなど

人として生活するために必要なスキルを練習する期間として見ているそう。

幼稚園から小学校でガラッと変わるのではなく

小学校で幼稚園時代の延長として、生活の練習をしていくという

長い目で、人として生活するにはとても大切なことを子ども時代に教えていく社会の姿勢

があることを知りました。

そんな社会だったら日本のように小さい頃から座学に取り組ませようとはならないだろうな、、

でも日本に生まれたからには育ててあげたいことでもあって、、

要はバランスだよな、、と感じました。

小学1年生はまだまだ生活の練習中なんだなーと見られる社会は

寛容であり、暖かみがあるなと感じました。

友だちは自然にできるもの

またスキルの話の中で

「友だちを作ることにフォーカスせず、一緒に遊ぶ時間を増やしていく」

という保育者の言葉があり、面白かった。

我が家の小学生は転勤族であるため、転園した経験があるのですが

「一緒に遊んでいたら友だちになっていた」と言っていました。

まさに友だちの真理だなーと。

自分を変えたり、合わせたりして無理やり作ろうとするものではなく

お互い遊びや会話の中で認めあってできるのが友だちだよな、と改めて。

また本書の中に「see the good」カードなるものが出てきて、とても気になりました。

調べてみると

人間に共通する26個の強みカード、10個のアクションカード

7個の感情カード、5個のアセスメントカードをまとめたもので

教育者が生徒に強みを教えられるために活用するカードのようです(ざっくり)

もともと人間はネガティブな生き物で、ネガティブに物を見がち。

そこでこのカードを使うことで、子どもたちの性格上の強み

例えば、人に優しい、自制心がある等、ポジティブな側面を子どもたち自身に教えるためのツールだそう。

本書では保育園の先生と著者の面談の場面で使用されていましたが

先生と生徒などの間で活用されているようです。

私自身の子育てがネガティブに走りがちなので、家庭でも使えないかな。。

ピアノができる!計算ができる!といった見方ではなく

感情やもともとの性格を肯定するためのものであり、日常に取り入れたい。

もう少し詳しく調べてみようと思います。

最後に本書で印象的だった保育者の言葉を一つ。

子どもの情熱の持っていく場を大人が見つけるのではなく

子どもが自分で見つけられればいい、見つけられなくてもいい

フィンランドの寛容な子育てや子に向ける穏やかな視線が表れた言葉だな、、と思います。

子育てをする母としぐさっと来る言葉、、。

他国のふり見て、我がふり直せ

ここで挙げたのはフィンランドの良い面ではありますが

こうして本を通じてでも他国の子育てを知ることは、とても大切だと感じます。

広い視野を持てるので大変ありがたいです。

子育てをしていると自分の考えでしか軸を持てず

どんどん視野が狭くなってしまうことがあるので。

子育て視点で見ると、その国が何を大切にしている国かということも

理解できて面白いですね。

そして現在の日本の子育てにまつわるあれこれを考えるとため息も出ますが。

個人的に同世代の著者が、移住という気力が必要な行動をされている姿にも感銘を受けました。

読み応えのある本でした。


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